※本記事には作品のあらすじの紹介と、多少のネタバレを含みます。 ミステリー好きなら見逃せない、そして普段あまり小説を読まない人にもぜひ手に取ってほしい一冊。 道尾秀介さんの『いけない』(文藝春秋)は、読み進めるたびに「えっ、そういうこと?」と驚かされる、知的好奇心をくすぐる作品です。 一見バラバラな短編たちが、最後に一つの大きな真実へと収束していく構成は、まるでパズルを完成させていくような快感。 読者だからこそ感じ取れる心理描写の妙や、人間関係の機微も深く味わえる、まさに“大人のためのミステリー”と言えるでしょう。 こちらの作品は2025年4月30日現在、Amazonプライム会員は無料で読める…