直木賞受賞作家である山本文緒さんの本『自転しながら公転する』を読みました。この本は、島清恋愛文学賞と中央公論文芸賞を受賞を受賞しています。山本文緒さんは、リアルな人間描写と心理描写の巧みな作家で、私の好きな作家の一人です。 この本のポイントは3点あります。 タイトルの「自転しながら公転する」に込められたメッセージ 『金色夜叉』との対比 恋愛ではない結婚 あらすじ 主人公の与野 都はアパレルの店長として働いていたが、母の介護のために東京から茨城へ戻り、アウトレットモールのアパレルショップの非正規雇用で働きながら恋愛や結婚について悩みます。都は、羽島貫一という男性と出会い、交際を始めます。 タイト…