1月7日の朝日新聞夕刊にも、花園大学図書館で発見された東本願寺南方美術調査隊が撮影したアンコールワット遺跡の写真に関する記事(久保智祥記者)が掲載された。大澤広嗣先生のコメントも載っている。その大澤先生が調査隊について書かれた「アンコール遺跡と東本願寺南方美術調査隊」『仏教をめぐる日本と東南アジア地域』(勉誠出版、平成28年3月)には、調査隊の隊長杉本哲郎のほか、各班の班員名が載っていて、写真班は野村直太郎、野村雄直、野村祐庸である。写真班の名字が3人とも「野村」であるのは、野村直太郎の一家ではないかと推測できる。この推測は、「日本の古本屋」に山星書店が『アンコール・ワット仏教遺跡拓本集百葉の…