舎人親王(676?-735) 崇道尽敬皇帝、尽敬天皇とも。
天武天皇の皇子。母は天智天皇の皇女新田部皇女。 知太政官事、勅により『日本書紀』を編纂*1、死去に際し贈太政大臣。 その子大炊王が即位して淳仁天皇となったため、崇道尽敬皇帝の追号を追封。
舎人親王の子孫に臣籍降下して清原朝臣の姓を賜ったものがいる。清少納言(清原元輔女)などはその一族である。
*1:実際は藤原不比等が主導していたのではないかという説もあるが、どのみち舎人親王は藤原氏寄りの存在であった。
訓読 >>> 3838我妹子(わぎもこ)が額(ひたひ)に生(お)ふる双六(すごろく)の特負(ことひ)の牛の鞍(くら)の上の瘡(かさ) 3839我(わ)が背子(せこ)が犢鼻(ふさき)にするつぶれ石の吉野の山に氷魚(ひを)ぞ下がれる 要旨 >>> 〈3838〉うちの女房のおでこに生えている、双六の、牡牛の鞍のできもの。 〈3839〉うちの亭主がふんどし代わりにする丸石の転がっている吉野の山に、氷魚がぶら下がっている。 鑑賞 >>> 題詞に「無心所著(むしんしょじゃく)の歌」とあり、「心の著(つ)く所無し」、つまり意味のつけようがない歌のことです。左注に説明があり、舎人親王(とねりのみこ)が侍者らに…
2021年11月28日(日)勝竜寺城の土塁・空堀跡を見学したあと、すぐ近くにある神足神社へ。 私が子どものころは「神足駅」があったのだけど、いつのまにか消えてしまったなあと思っていたら、現在は「長岡京駅」になっているんですね。 鳥居神足神社は、旧神足村の産土神さま。 創建は8世紀から9世紀半ばとされ、御祭神は天武天皇の御子・舎人親王です。 神足神社神足神社には、「桓武天皇の夢」という由緒が伝わっています。その由緒とは「あるとき桓武天皇の夢のなかに神が現れてた。神は田村(神足村の旧名)の池に降臨し、悪霊が南から宮中に侵入するのを防いでおられた。目覚めた天皇は、夢に現れた神をまつる社を田村の地に建…