彫刻家(1912年12月7日〜2002年2月5日)
岩手県出身。旧制中学時代から彫刻家を志し、東京美術学校(現・東京芸術大学)彫刻科に入学。卒業後、彫刻家の道に進む。クリスチャンだったことから人間の生命を根源としたモチーフにした数多く発表。佐藤忠良とともに戦後の彫刻界をけん引した。晩年は脳梗塞で倒れ、半身不随になり、右手の自由が効かなくなり、左手で創作活動した。また、次男の舟越桂と三男の舟越直木はそれぞれ彫刻家として活躍してる。
東京はまだ梅雨入り前だけれど、 気の早い五月晴れのようなお天気の日に、 銀座8丁目の「ギャラリーせいほう」で催されている 「ー見ることの日々ー 舟越保武 舟越桂 舟越直木」展をみた。 埼玉の近代美術館に常設展示されている お父さん保武さんの代表作「ダミアン神父像」1975年の 制作前1967年にかかれた顔のデッサンと、 製作後1986年にかかれた全身のデッサンが並んでかけられていて、 云われてみると筆致や趣がすこしちがう。長く心のなかにあった、 思い入れのあるモチーフだったことが伝わってくる。 埼玉県立近代美術館40周年記念展の図録に、 「舟越保武《ダミアン神父像》をめぐって」というコラムがあ…
(いのちと自然の造形譚(ものがたり)展) ★いのちと自然の造形譚(ものがたり)展 苫小牧市美術博物館、2024年9月14日(土)-11月24日(日) (WEBサイト→) www.city.tomakomai.hokkaido.jp 子どもから大人まで幅広い方々の鑑賞機会の創出をめざすこの展覧会では、動植物や人といった生命などをあらわす造形を手掛かりに、あなただけの「造形譚=ものがたり」を想像していただきます。各セクションに設けられたテーマをはじめ、想像力を呼び起こす問いかけや鑑賞のヒントなどを手掛かりに、作品に込められた意味や内容、そしてそこから広がる物語へと思いを馳せてみてください。日常から…
可愛い花をつけている。なんという木だろう 今日は横浜の眼科へ。以前、霰粒腫で大変お世話になった眼科で何かあったらここと決めているが混みようが半端ではない。9時過ぎで受付番号89番。診察は予約制ではないため午前中だけで160人は超えていた。覚悟はしていたが全て終わったのが14時半前。いやはや。というわけで駅までの往復(約4km)を今日のウォーキングとしたい。写真は帰りに寄ったジョイナスの屋上にあるジョイナスの森彫刻公園で撮ったもの。 好きな舟越保武さんの彫刻があった。「茉莉花」という作品
岩手県出身の彫刻家・舟越保武さん。 有名な作品には、田沢湖のたつこ像、長崎の26殉教者記念像、ダミアン神父などがあります。その舟越さんの作品の一つ、聖クララ像との出会いは20代の頃。画文集「巨岩と花びら」を読んだ時です。写真の聖クララ像、特にその瞳に、引き込まれました。切れ長の澄んだ瞳、悲しそうな目をしていると思いました。その時から40年近く、いつか実物を観たいと思い続けてきたわけです。舟越さんはアッシジのフランチェコ寺院で、一人の若い修道女を見かけます。雨宿りするその人の横顔がこの世の人とは思えないほど美しく、のちに舟越さんの中でその人が聖女クララになったと書いています。ただ、おかしなことに…
(羽生輝『北の浜辺(漁火)』、日本画) ★羽生輝 展 釧路市立美術館、11月20日(火)ー12月12日(日) (WEBサイト→) k-bijutsukan.net 羽生輝(はにゅうひかる)さんは、1941年(昭和16年)東京都生まれ。1964年(昭和39年)北海道学芸大学釧路分校(現在の北海道教育大学釧路校)を卒業。彫刻家であった舟越保武、日本画家の上野泰郎、建築家の森田茂介に師事。1971年、道展にて新人賞。1977年(昭和52年)道展で新会員として推挙。1993年(平成5年)第20回創画展にて創画賞。1994年(平成6年)東京セントラル美術館日本画大賞展にて優秀賞。同年、第7回上野の森美術…