陽の当たる縁側で、波平さんがぱちりぱちりと愛培の松を鋏んでいます。 日曜日の記憶としてすり込まれたおなじみのアノ風景でありますが、実はアレ、とってもレアな作業なのです。 かつては私も盆栽をはじめるまで、盆栽というものはああして波平さんだとか、時代劇のご隠居さんみたいにしょっちゅう松の樹をぱちぱち鋏む趣味だと思っていました。あたかも床屋みたいに伸びてきた葉っぱの先にちょんちょんと鋏を入れて、一鉢一鉢刈り上げているのだろう・・・と。 ですから松盆栽の育て方についてお勉強した時は実に衝撃的だったわけで「えっ、あれって年に一回なの?」というのでも驚いたし「新芽なのに全部切り落とす」というその荒技ぶりに…