国土交通省の元事務次官で東京地下鉄(東京メトロ)会長の本田勝氏(69)が、東証プライム上場の民間企業「空港施設株式会社」に対して、国交省OBの副社長を社長にするよう求めていたことが最近、朝日新聞にすっぱ抜かれた。空港施設は羽田などの空港でビルの運営などをしており、これら事業を巡っては国交省が多くの許認可権を持っている。本田氏は表向き否定しているが、それを背景に民間企業の役員人事に介入したわけだ。全くけしからぬ行為なのだが、それはそれとして、新聞で本田氏と記者との一問一答など、国交省の元役人たちの言い分を読んで、感心してしまった。皆さん、最初から最後まで「責任逃れの話法」に徹しているのだ。本田氏…