1939年、東京都生まれ。学習院高等科、東京大学文学部国文科卒業。 1962年、東大を卒業し東映に入社。同社で助監督を務める。 1967年に退社し、以後フリー。
百万人署名運動の呼びかけ人に名を連ねる。警察庁は広報誌『焦点』270号で、「中核派は、国内最大のテロ組織であり、百万人署名運動のイニシアチブを取っている」と指摘している。
照山もみじ氏が、『キャンパス新聞』の資料を見て、平田君や永嶋君らの対談に、解放闘争がとても明るい感じで語られているのに感心していた。私はそれも読んだからいつの時期の『キャンパス新聞』かも、紙面の段組みまでよく知っている。その通り、リコール学生大会は皆、数千人の学生が実力で数百人の革マル派部隊の突入を弾き返しながら逐次防衛し勝ち取ったのだ。革マル派の個別テロが本格的に始まる前、11月から3月までは、非常に晴れ晴れとした高揚感に満ちた闘いの日々だった。中島梓ばかり見るからそれにも気が付かないだけだ。 そしたら、目の前の最前列に、くだんの永嶋君が座っていて、なかなか本題に入らないのにイライラして、永…
パネリスト:絓秀実、菅孝行、大野左紀子、照山もみじ(金子亜佑美)、河原省吾、花咲政之輔。 主催者やパネリストを合わせると100人ほどが集まった盛会であった。多くは日大闘争組を含む70歳前後の頭の白い者で、あとは『情況』編集部の若者や花咲組と思われる中年男女だった。 パネリストの発言をランダムにまとめると、要するにこの映画は「鎮魂」と云うテーマが色濃くて革マル派のリンチ・テロへの批判や「内ゲバ」そのものの本質論議、早大解放闘争における自治会再建運動の成否などの重要な政治的局面を全部脱色している、となる。その上、後半において東大革マル派の死者二名問題にすり替わり、論者の内田樹氏、石田英敬氏にしても…
家に帰らぬ日はたびたびあった。が、家出したことはなかった。 一九六〇年代後半から七〇年代へかけて、演劇界に地殻変動が起った。(伝統芸能としての古典演劇の世界については、私は知らない。)小劇場運動である。 一方では既存の新劇劇団内部において路線対立や世代間抗争があったものか、分裂や分派独立が相次いだ。大劇団も少数観客を目処に実験的作品に挑むアトリエ公演だのスタジオ公演だの、喫茶店やレストランを借り切っての公演などを試みた。 劇団ぶどうの会から飛出した演劇集団変身グループによる、代々木小劇場毎月公演など懐かしい。劇団仮面座による詩の朗読・群読の公演も面白かった。渋谷の喫茶店ジローでの山崎正和潤色に…
一条真也です。東京に来ていますが、今年最初の読書ブログをお届けいたします。最近、天皇制の未来について、いろいろと心配しています。わたしは、「女性天皇の誕生なくしては皇室に未来なし」と考えています。少し前に『これからの天皇制』原武史・菅孝行・磯前順一・島薗進・大澤真幸・片山杜秀共著(春秋社)を読みました。「令和からその先へ」というサブタイトルがついており、2020年(令和2年)11月20日に刊行された本です。 本書の帯 本書の帯には「日本のゆくえ。」と大書され、「これからの世界を、私たちはどう生きるか。日本人のアイデンティティとは何か。そして、“天皇制”なるものとは。六人の論客が、その核心にせま…