前回の華歆の記事において、沈友との関係は省略した。 今回をそれを取り上げたうえで、沈氏のことを少し考える。 沈友は三国志呉主伝の注の吳錄に出てくる。 呉主伝の204年の記事に注が付され、 その文章は「この時~」と始まり、孫権が沈友を処刑したと記す。 いちいち訳さないが、その全文を載せておく。 >吳錄曰:是時權大會官寮,沈友有所是非,令人扶出,謂曰:「人言卿欲反。」 >友知不得脫,乃曰:「主上在許,有無君之心者,可謂非反乎?」遂殺之。 >友字子正,吳郡人。年十一,華歆行風俗,見而異之, >因呼曰:「沈郎,可登車語乎?」 >友逡巡卻曰:「君子講好,會宴以禮,今仁義陵遲,聖道漸壞,先生銜命, >將以…