華歆について考えたいことは2つある。1つ目は、華歆の人物評価である。魏朝の初代三公となった華歆をどう評価したらよいのか。私の中では結論が出ている。しかしいつ書くかは未定。結論が出ているものについてはむしろ書くことが億劫になってしまっている。 2つ目は、華歆の豫章太守就任に関する疑問である。その就任がいつなのか、任命したのは誰なのか、それを今回考えていく。 (華歆伝の前半要約)華歆は青州平原郡高唐県の人で早くから名が知られた。孝廉に推挙され、郎中に任命されたが病を理由に職を去った。霊帝崩御後、何進に召されて尚書郎となった。董卓による長安への西遷に従うが、藍田を経て南陽へと逃走し、袁術に合流した。…