「ふかききりまとう」 と読みます。 深い霧が立ち込める頃となりました。 残暑厳しい日が続きますが、 朝夕は少しずつ涼しくなり、 ひんやりとした空気が 季節の移り変わりを教えてくれます。 早朝、水辺や森では、 視界が遮られるほどの霧が立ち込め、 幻想的な風景が見られます。 「蒙霧升降」はそんな様子を表しています。 『古事記』には、霧の神がペアで登場します。 伊邪那岐命・伊邪那美神の御子神である 山の神・大山津見神と野の神・鹿屋野比売神から 生まれた御子神、 天之狭霧神(あめのさぎりのかみ)と 国之狭霧神(くにのさぎりのかみ)です。 『古事記』にはこの二柱の神がどのような神であるかについては詳述さ…