季節の移りのなかに潤いの時間を見つける 一年を24等分してほぼ15日毎に替わる二十四節気、72等分して5日間毎に替わる七十二候、折々の行事の目安になるように作られた雑節。そして日数のズレを解消させるための1年を13カ月にする「閏月」。古来、農耕民族の日本人は年月日以外の暦を作って季節の移ろいを感じながら共存してきた。 そんな暦に当てはめると、今日からは二十四節気の『春分の節季』、七十二候の『桜始開(さくらはじめてひらく)』になる。 今年は桜の開花が早く、すっかり暦と合わなくなってしまったが、とにかく今日からの5日間は『桜始開』である。 とはいっても、数日間雨が降り続いているうえに、寒の戻りで急…