平安時代、街道にはいくつか関所が設けられたが、都を守護するための三つの関所が特に重要であった。 鈴鹿の関、不破の関に加え、近江と山城の国境にあるここ逢坂の関である。 源氏物語では第16帖関屋の巻で、光源氏が空蝉と再会する場面が出てくる。 それよりも有名なのが蝉丸法師によるこの和歌であろう。 幼い頃百人一首と言えば坊主めくりであり、特に蝉丸法師は二重坊主と呼ばれていた。 関所跡から少し歩いたところに蝉丸神社がある。