血液成分により分類される血液のタイプ。
輸血又は臓器移植等の際に考慮することが必要とされる。
赤血球の「ABO式血液型」が有名だが、他にもRh式血液型又はP式血液型等の血液型がある。
白血球等にも血液型がある(HLA型はこれ)。
各方式の血液型の分布は、地域又は人種により相当な偏りがある。
日本では「血液型と性格に関連がある」(血液型性格判断)と信じる人が少なくないが、科学的な根拠はまったくない。このような「信仰」が生まれたのは、日本人にはそれぞれの血液型の割合が一定数いることも要因とされる。近年、「血液型と性格に関連がある」とする思想は、韓国、中国及び台湾でも広まっている。
2004年、放送倫理・番組向上機構(BPO)放送と青少年に関する委員会は、放送各局に対して、「血液型を扱う番組」の現状は民放連の放送基準54条「占い、運勢判断およびこれに類するものは、断定したり、無理に信じさせたりするような取り扱いはしない。」に抵触するおそれがあるとして、血液型によって人間の性格が規定されるという見方を助長することのないよう要望を出している。
http://www.bpo.gr.jp/?p=5125
輸血するとき、同じ血液型の血液を選べば、血液が凝集することは無い。
抗原はA、B、Hの三種類。
H抗原は全ての型に存在する。
A型はAとH、B型はBとH、AB型はAとBとH、O型はHのみ。
日本人の表現型(外見上に表れる性質)の血液型は、約4割がA型、約3割がO型、約2割がB型、約1割がAB型。約5割がO型遺伝子を持っている。
表現型の血液型 | 遺伝子 |
---|---|
A | AA又はAO |
B | BB又はBO |
AB | AB |
O | OO |
なお、アメリカ先住民(インディヘナ、インディオ)のほぼ100%、ヨーロッパ及び北アフリカでは6〜7割がO型遺伝子を持っていることにも表れているが、O型遺伝子を持つ人が多いのが世界的な傾向である。