剝皮寮歴史街区は、9世紀初頭に形成された地域で、清朝時代から日本統治時代にかけての伝統的な建築様式を持つ建物が多く、それらの街並みを残しつつ街区全体でリノベーションされ2009年にオープンした。当時は、台北市万華地区の商業と生活の中心地であったが、1980年代に衰退し、2010年には市の歴史建築に登録されている。 街区の特徴は、一階を店舗、二階を住居として利用する「下舗上居」あるいは、道路側を店舗、奥側を住居とする「前舗後居」と呼ばれる建物が短冊状に連なって構成されていることにある。建築様式的には、清時代の「閩南(びんなん)式」建築の伝統的な要素と、日本統治時代に取り入れられた「バロック様式」…