被差別問題

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クマシネぶろぐ•4ヶ月前

「犬追物」を取り仕切った被差別民「河原ノ者」について

最近Netflixで一気見したアニメ『逃げ上手の若君』。 www.youtube.com その中で「犬追物（いぬおうもの）」という競技が描かれていました。主人公の北条時行（ほうじょうときゆき）と、信濃守護・小笠原貞宗（おがさわらさだむね）の対決の場として、この犬追物が用意されます。ちょうど私がサンカについて調べていたときに、この犬追物に関する本を発見しました。なんとタイムリーでしょう。 kumashine369.hatenablog.com 犬追物とは、馬に乗った武士たちが逃げ回る犬を矢で射る競技です。馬を操作しながら動き回る犬を標的にし、さらに馬も動いているため、非常に難易度が高く…

#逃げ上手の若君#犬#被差別問題#動物愛護

関連ブログ

クマシネぶろぐ•5ヶ月前

二宮尊徳と相馬地方の関係と、ひ孫の二宮徳の謎

二宮尊徳（金次郎）の像といえば、薪を背負って読書をする少年の姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、福島県相馬地方にある二宮尊徳像は少し異なります。相馬市のスポーツアリーナの敷地内にある二宮尊徳像は、大人の姿をしています。また、相馬城跡にある二宮尊徳像は、老年期の姿を表しています。なぜ一般的な「少年像」ではないのでしょうか。それは、相馬地方にとって二宮尊徳が飢饉から人々を救った英雄であるからです。今でも二宮尊徳を「二宮先生」と呼ぶ方がいるほど、地域で深く尊敬されている人物です。江戸時代後期、東日本を天明・天保の大飢饉が襲いました。この飢饉によって、相馬中村藩では人口が3分の2も…

#相馬市#南相馬市#山窩#被差別問題#報徳仕法

クマシネぶろぐ•5ヶ月前

祖母から聞いたサンカの目撃談

私の地元である福島県相馬市の郷土史には、サンカに関する記述がいくつか見られます。例えば、新地町の鹿狼山の麓には、終戦までサンカが住んでいたとか、相馬市の神社の軒先にサンカが暮らしていたという話。また、「福島県には昭和50年代までサンカがいた」という記録も残っています。さらに、Googleマップの口コミ情報では、浪江町の権現堂城跡の洞穴に戦後直後まで人が住んでいたという記述があり、これもサンカだった可能性があります。 https://maps.app.goo.gl/NbJfLocjaqBPmdyh9 私の祖母は昭和7年生まれで、現在93歳です。祖母の実家は山の麓にあり、もしかしたらサンカの…

#被差別問題#部落差別#民俗学#山窩

クマシネぶろぐ•5ヶ月前

茨城県に家を建てたサンカの家族

サンカが定住せず移動しながら生活していた理由は、箕（み）を作り、それを売り歩いていたからです。 ja.wikipedia.org 前回も触れたとおり、箕は製作が非常に難しく、サンカのように幼い頃から作り続けなければ習得できない技術が必要でした。そのため箕は非常に高価で、昭和初期の肉体労働者の10日分の給料に相当する値段でした。農家にとっては必需品の箕ですが、大切に使えば10年は持つ丈夫な道具だったため、なかなか頻繁には売れませんでした。結果として、サンカは箕を売るために遠く離れた地域まで歩き回る必要があったのです。しかし、昭和に入るとサンカの中にも定住する者が現れます。昭和初期のこと。茨城…

#山窩#被差別問題#部落差別

クマシネぶろぐ•5ヶ月前

栃木県の高原山に定住していたサンカ

「サンカ」と聞くと、「漂白民」という言葉の通り、山中を移動しながら生活していた人々というイメージがあります。しかし、実際には定住していたサンカも存在していました。その一例が筒井功さんの著書『漂白民の居場所』に記されています。漂泊民の居場所作者:筒井功河出書房新社 Amazon 栃木県の日光市、塩谷町、那須塩原市、矢板市にまたがる高原（たかはら）山。この山のふもとに、昭和初期、二組のサンカが定住していました。彼らはこの場所を「仏沢」と呼んでいたそうです。高原火山群の地質その頃、そこには二つの小屋がありました。一つは茅葺き屋根を地面に直接置いた6畳ほどの小屋、もう一つは「ワラホウデ…

#被差別部落#被差別問題#山窩