よみがえる神権的天皇制 はじめに 自民党改憲草案については、大日本帝国憲法のような古色蒼然とした草案だとか、慶長の御触書だ(※1)といった批判もあれぱ、第1次案の取りまとめ責任者を務めた舛添要一氏から「憲法というものについて、基本的なことを理解していない人々が書いたとしか思えなかった」という意見もあります(※2)。 自民党改憲草案は古色蒼然とした時代遅れのものだという憲法学者の批判は、そのとおりだとしても、単に古いだけの 、憲法の役割を理解していないお粗末なものなのでしょうか。 そもそも 安倍政権は、現行憲法9条を無視する解釈改憲を行い、安保法制の強硬採決を行い、また、野党側が求める臨時国会の…