辞書は言葉の海を渡る舟、渡るにふさわしい舟を編む! 『三浦しをん』さんの『舟を編む』を読み終え ました。ネタバレしますが、少し紹介しますと『玄武書房』で、営業部の『馬締 (まじめ) 』は 辞書編纂に携わってきた定年間近の『荒木』に 引き抜かれ、『大渡海』という名の辞書編纂を 任される。 彼は『タケ婆さん』のアパートに下宿していて 真面目で、人付き合いが苦手な、ボサボサ頭の 冴えない青年ではあったが、自分の部屋や、隣 の部屋まで、本で埋まるほど『言葉』への興味 が強くて、整然と並ぶものを美しいと、感じる 『辞書づくり』に、必要な才能を持っていた。 しばらく編集部に馴染めずにいたが、やがて、 言葉…