存在価値

存在価値 ※ネガティブな内容ですので御注意を！ 自分の存在価値について考える事が最近多かった。何もしてないし何も出来ない自分に価値があると思えず、苦しい時間を送っていた。 しかし、このままどんよりしていてはいけないと思い、価値を見出す事、つまり自己肯定感を向上する方法について調べた。 だがこれだと思う言葉が見つからなかった。 少し納得したのは結局自分の価値を1番分かっているのは私だという事だ。 私の評価をする人はきっとそれなりにいる。否定してくる人もいるだろう。 だが私を1番知っているのはきっと私だ。私以上に私の事を知っている人は多分いない。 だから私を品定めする人がいても「私の一部しか見てな…

わたしたちには、存在価値がある。 存在している、という絶対的な価値。 ただ、わたしたちの多くは、もたらされる歴史や情報、教育によって、その個人の存在価値が上下する、条件を満たした上での評価から決まる、ような気がしてしまっている。 それは、形ある財産や資産を得たり、社会的地位・信用を得たり、(他人よりも)容姿を綺麗にしたり、人に感謝され、人の役に立つことで、ゼロの存在価値に、ポイントとして加点されるような。 または、借金や逮捕歴があったり、社会的地位・信用を失ったり、(他人よりも)容姿が劣っていたり、老いたり、人に迷惑をかけることで、ゼロの存在価値に、さらにポイントとして減点されるような。 存在…

辞書は言葉の海を渡る舟、渡るにふさわしい舟を編む！ 『三浦しをん』さんの『舟を編む』を読み終え ました。ネタバレしますが、少し紹介しますと『玄武書房』で、営業部の『馬締 (まじめ) 』は 辞書編纂に携わってきた定年間近の『荒木』に 引き抜かれ、『大渡海』という名の辞書編纂を 任される。 彼は『タケ婆さん』のアパートに下宿していて 真面目で、人付き合いが苦手な、ボサボサ頭の 冴えない青年ではあったが、自分の部屋や、隣 の部屋まで、本で埋まるほど『言葉』への興味 が強くて、整然と並ぶものを美しいと、感じる 『辞書づくり』に、必要な才能を持っていた。 しばらく編集部に馴染めずにいたが、やがて、 言葉…

序章——「共依存」という名の渦 人間という存在は、時に最も明瞭な形で自らを希求し、また他者に求められることを願う。だが、その希求が安定した自己の確立を欠いたままであるならば、相互に搾取し合いながら依存し合うという、破滅的な「共依存」という関係が生まれ得る。この「共依存」とは、決して簡単な言葉では片付けられない、人間の深層に潜む恐るべき現象である。それは単に物理的、あるいは感情的な依存にとどまらず、精神的な隷属をも伴い、最終的には自己の喪失を引き起こす。その本質に迫ることは、現代社会における人間関係の複雑さを解き明かし、我々が如何にして他者と共に歩むかを考え直させる行為に他ならない。 この概念が…

一週間のご無沙汰いかがお過ごしだったでしょうか。まずは更新された好きな作品や意見交換。 【新都社】 「あぽろ大作戦」（完結）愛おしい人々を大勢を苦しませたり命を奪ったりした憎き黒幕だけど、エリクの境遇も悲しい。身内に似た姿の杜人7に身を預ける姿を見て、慈しみもまた彼の求める本懐なのではと考えた。外れていそうだけどそれでも、もう銃を置き翼を休めて欲しい。彼を止めようとする係長たちの身も、どうか無事でありますように・・・。これからの展開への期待がふくらみ、作品初期から登場するビルにSPPが入るとわかるなど、最終話まで面白く驚きに満ちた内容で楽しめた！！！連載状態がまだ完結に変更されていないので、9…

鷲田清一の 「人生はいつもちぐはぐ」鷲田清一 [角川ソフィア文庫] - KADOKAWA 「死なないでいる理由」鷲田清一 [角川ソフィア文庫] - KADOKAWA 『ひとはなぜ服を着るのか』鷲田 清一 | 筑摩書房 から、自分や個性に関する記述を抜粋します。 「生きづらさ」について（『人生はいつもちぐはぐ』角川ソフィア文庫p110） 「老いというのは、独りでできることがしだいに減っていく時期である。いいかえると、「できない」と言う無力感が少しずつ広がっていく時期である。それにともなって、「こんな私でもまだここにいていいのだろうか」という、いってみれば「存在の資格」への問いが頸(くび)をもたげ…

すみませんと訳もなく謝りながら人混みを駆けていく。 肩がぶつかり怪訝な顔を向けられる。しかし、呼び止められる程ではない。 顔も名前も分からない、意識の外にいる人間。 記憶に残らない人間。 他人から見た私の存在。