先延ばしできぬ作業だ。 昨夜半、小雨が降った。土も草の葉も、しっとり濡れている。こんな日に草むしりすれば、軍手は湿り気を帯びた泥まみれになる。汚れは手指にも通るし、作業後の軍手洗いにも往生する。しかし空模様は曇り気味で、暑気当りの懸念はなさそうだ。いちおう草むしり日和ではある。 建屋東側の塀ぎわ通路。めったに来訪者などない家ではあるが、門扉から入られたご来訪者がひょいと身を傾ければ、奥まで視とおせてしまう通路である。 裏手にはガスメーターが設置されてあるから、検針員さんが定期的に通過なさる。歩きにくいほどの雑草繁茂では申しわけない。外聞をいっこうに気にしない質ではあるが、きまり悪いだの面目ない…