●歌は、「春の園紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子」である。 高松市東山崎町 石清水八幡宮万葉歌碑(大伴家持) ●歌碑は、高松市東山崎町 石清水八幡宮にある。 ●歌をみてみよう。 ◆春苑 紅尓保布 桃花 下照道尓 出立▼嬬 (大伴家持 巻十九 四一三九) ※▼は、「女」+「感」、「『女』+『感』+嬬」=「をとめ」 ≪書き下し≫春の園(その)紅(くれなゐ)にほふ桃の花下照(したで)る道に出で立つ娘子(をとめ) (訳)春の園、園一面に紅く照り映えている桃の花、この花の樹の下まで照り輝く道に、つと出で立つ娘子(おとめ)よ。(伊藤 博 著 「万葉集 四」 角川ソフィア文庫より) 四一三九、四一四〇歌…