世界が次々に姿を変え、過ぎ去ってゆく中で、 背後にずっと変化せずに流れている〝平安〟に 意識を委ねながら毎日を過ごしている。 それが、兄貴に任せる、ということなんだな、と、 またまた理解が起きている今日この頃である。 「明日も仕事かあ。いやだなあ」 「日本へ帰国するにも手続きとかウザいなあ」 「寒くなる季節に完全帰国とか、哀愁すぎるっ」 と、少しでもジガ男のささやきが聞こえてきたら、 即座にジガ男ごと、背後の平安へ背負い投げ、 ジガ男も一緒に連れてゆく。 また、平安に委ねるには、 今この瞬間に気づいていることが不可欠だ。 なぜなら、平安は常に今この瞬間に在るからだ。 そもそも僕達は今この瞬間に…