名前は通信社だが、実際の中身は通信でなくニュース配信が仕事である。 辞書的定義としては、「国内外のニュースを取材し、それを新聞社・雑誌社・放送局などに提供する会社*1」になる。その他、ロイター以来の経済情報の提供も業務の一環である。 大雑把に言って、営利企業形態を取る民間企業の場合と、報道機関の共同出資による組合形態の場合と、国営/半国営の国策会社の場合がある。
アバス:1835年 AP:1848年 ウォルフ:1849年 ロイター:1851年
*1:明鏡国語辞典より
*2:旧タス通信
米処の親戚から、保存のきく主食の詰合せをお贈りいただいた。さような言葉は実在しまいが、私勝手に「農協セット」と称ばせてもらっている。いかなる身の上となろうとも、けっして無駄になることのない実弾である。ありがたい。 その親戚とは、従弟の夫人とお子たちだ。家長だった従弟は他界した。したがって血縁という点だけ考えれば、かなり遠縁ということになる。だが家風だろうかお人柄だろうか、従弟が没してからすでにかなりの年月が経つが、親しくさせていただいている。 ご遺族もさることながら、早逝した従弟の人柄が格別だった。人懐こく話し好きで、つねに人を笑わせ自分も笑顔だった。けっして自分を巨きくも賢くも見せることのな…
今月の学び「通信社」2022年5月 テレビのニュースで「ロイター通信によると〜」とアナウンスが言っていたり、ネットニュースの記事で「タス通信は〜」といった記述を見たりしたことはあるでしょう。 このロイター通信やタス通信(イタル・タス通信)が今回のテーマである「通信社」である。 なんとなくニュースを取材している会社だとはわかるけれども、CNNのようなテレビ局やニューヨーク・タイムズのような新聞社のように直接通信社のつくったニュースを見ることは少ない。 一体通信社とはなんなのか?改めて調べてみた。 今回も、3つのキーセンテンスでまとめてみる。 通信社はニュースをメディアに販売する会社 通信社が出来…
上海に在住している弁護士の森脇章氏が、大林啓吾編『コロナの憲法学』(弘文堂、2021年)のコラム「中国 ー 徹底した強制型アプローチを支える自由と秩序の観念」で、中国の報道について次のように描写する。 中国政府や関係部門の広報として、新型コロナウイルスとはどのようなものか、どのように重篤化するのか、感染メカニズムはどのようなものか、感染防止に有効な対策とは何か、といったことが、テレビ、ラジオ、新聞、ポスター、道路の横断幕、チラシ、ウェブサイト、SNS、エレベーターの中の液晶画面等、ありとあらゆる媒体を通じて何度も丁寧に伝えられる。 また、報道番組では、封鎖された都市に派遣される医療従事者とそれ…