米処の親戚から、保存のきく主食の詰合せをお贈りいただいた。さような言葉は実在しまいが、私勝手に「農協セット」と称ばせてもらっている。いかなる身の上となろうとも、けっして無駄になることのない実弾である。ありがたい。 その親戚とは、従弟の夫人とお子たちだ。家長だった従弟は他界した。したがって血縁という点だけ考えれば、かなり遠縁ということになる。だが家風だろうかお人柄だろうか、従弟が没してからすでにかなりの年月が経つが、親しくさせていただいている。 ご遺族もさることながら、早逝した従弟の人柄が格別だった。人懐こく話し好きで、つねに人を笑わせ自分も笑顔だった。けっして自分を巨きくも賢くも見せることのな…