祖父母や両親の世代が減るにつれ親戚付き合いも少なくなってきた我が家だが、従弟の家族との交流は続いている。ずいぶんと遠い土地に住んでいる彼ら彼女らが、数日前から静岡県に来ている。今日は親戚の家に集合する日だった。 伯父や伯母がたくさんの料理で歓待する。我が家からも、いくつか食べ物を持参した。 もちろん僕も大量の料理を食べることになる。伯母は今でも、僕に「男の子なんだからたくさん食べなきゃ」と言うのだ。 我が一族にとって、今日のように親戚が集まる場は本当に珍しい。子供の頃は当たり前だった「実家に親戚が集まる日」の縮小版といった趣で、今となっては新鮮ではある。 就学前のちびっ子や、小学校低学年の子供…