私が小学生だった頃(私の小学校では)ケンカの勝敗は「涙」によって決まっていた。涙が出たら負け。まあ、妥当といえば妥当だ。 でも一人、そのルールに収まらない奴がいた。「泣いてからが強い」 怒りのための高揚で、弱気のせいではない涙が早めに出てしまう奴がいた。(私ではない。)まあ本当に強い奴はポーカーフェイスで淡々とケンカするのかもしれないが、「泣いてからが強い」もありなんじゃないかと最近思う。 ルール上は負けだけど、気持ちが折れたわけでもなんでもないわけで。「そんなルール知らねえよ」、と。「俺を組み伏せて『参りました』と言わせてみろよ。そうじゃなければ俺は負けたつもりはねえぜ」、と。 うん。私はそ…