1.ジェネリック医薬品における選定療養の仕組みの導入 2024年10月から「後発医薬品(ジェネリック医薬品)のある先発医薬品」の処方・調剤を患者が希望した場合、先発医薬品と後発医薬品の差額の四分の1を患者が自己負担することになった(選定療養の仕組みの導入)。 後発医薬品の使用促進は、高齢化が進展する中で医療保険制度を持続可能なものとすべく、「(保険)医療の効率化・(保険)医療費の適正化」のひとつの手段として、2006年頃から進められてきた。その目標設定と進捗度を測るための指標として「後発医薬品使用割合(数量シェア)」がある。 当初は、全医薬品(一部、漢方・生薬、経腸栄養剤等を除く)数量のうち後…