遺産分割協議

相続手続き、どこまで自分でできる？専門家に依頼するタイミングと費用 おはようございます！今日もよろしくお願いします。 「相続手続きって、何から始めたらいいの？」 「全部自分でやろうと思ったけど、書類が多くて大変そう…」 大切な方を亡くされた後、悲しみの中で直面するのが、複雑な相続手続きです。 「自分でやれることは自分でやりたい」と思う一方で、「どこまでが自分でできて、どこからが専門家に頼むべきことなのか？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 以前にも相続での士業との関わりについて書いていますが、今回は、相続手続きを自分でできることと専門家に依頼すべきことに分け、それぞれの難易度や専門家…

不動産の登記名義人である父Ａが亡くなったあと、その相続登記が未了の間に母Ｂ（Ａの配偶者）が亡くなった場合、Aの子たちの間で遺産分割協議を行うことなります。 この場合、被相続人Aの子が複数か、一人かによって遺産分割協議ができるかどうかの可否が変わってきます。 ※以下、Ａの子、及び、配偶者Ｂの子はすべて「ＡとＢとの間の子」とします。 【例１ AとＢとの間の子が複数人いる（Ｃ・Ｄ）場合】 本来であれば、Ａが亡くなったあと、Ｂが健在のうちに、配偶者Ｂ・子Ｃ・子Ｄの間で遺産分割協議を行い、だれが不動産を相続するかを決め、遺産分割協議書を作成します。 しかし、遺産分割の協議がまとまる前にＢが亡くなった場合…

配偶者居住権の活用法：残されたパートナーの住まいを守る相続の新常識 おはようございます！今日もよろしくお願いします。 「残されたパートナーが、住み慣れた自宅に安心して住み続けられるようにしてあげたい」 そう願う方は多くいらっしゃいますが、相続財産のほとんどが自宅不動産という場合、遺産分割が大きな問題となることがあります。以前の民法では、自宅不動産を配偶者が相続すると、預貯金がほとんど残らず、生活費に困ってしまうケースが少なくありませんでした。 しかし、2020年の民法改正で、残された配偶者の住まいと生活を守るための新しい制度「配偶者居住権」が誕生しました。以前にも「配偶者居住権」については書い…

前回に引き続き、相続人の中に未成年者がいる場合の遺産分割協議についてです。 前回は、親（被相続人の配偶者）と子一人が相続人である場合の利益相反の事例をご紹介しました。 今回は、未成年の子が複数人いる場合についてご紹介します。 民法第８２６条第２項には、「親権を行う者が数人の子に対して親権を行う場合において、その一人と他の子との利益が相反する行為については、親権を行う者は、その一方のために特別代理人を選任することを家庭裁判所に請求しなければならない」とあります。 子同士の利益が相反するため、親権者一人が子二人の代理をすることはできないので、特別代理人を選任しなければならないということです。 たと…

相続の時に遺産の分け方を話し合うのが遺産分割協議です 法定相続分とは異なる割合で財産を分割することも可能になります 遺産分割協議のポイントは？ ･･････････････････････････････････････････････ 【 Case 1 】未成年の相続人がいる場合 《原則》親権者が代理人となる《例外》親が未成年者の代理人になると「子供に不利益になる場合」がありますそのときは特別代理人を選びます 【 Case 2 】協議を開催したけど・・・・相続人間で意見が分かれた・一部の相続人が協議に不参加 このようなケースでは、遺産分割協議は成立しません 解決策は？家庭裁判所に「調停の申し…

【ケース別】遺言書がない場合の相続手続き！ 遺産分割協議をスムーズに進めるには？ 「遺言書、書いてないって…どうすればいいの？」 大切な家族を亡くした悲しみに暮れる中、故人が遺言書を残していなかったことが判明すると、次に頭を悩ませるのが「相続手続き」でしょう。実は、日本において遺言書が残されていない相続は圧倒的に多く、ごく一般的なことです。 遺言書がない場合、故人の財産は法律で定められた相続人全員の共有財産となります。これを具体的に誰が、何を、どれだけ引き継ぐかを決めるのが「遺産分割協議」です。しかし、この協議がスムーズに進まず、家族間の対立「争族」に発展してしまうケースも少なくありません。 …

遺産分割の方法とは？円満な相続のために知っておきたい基礎知識 「遺産分割」と聞くと、なんだか難しそうで揉めそう…というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか？実は、遺産分割は「知識」と「準備」があれば、スムーズに進めることも十分可能です。 今回は、基本的な遺産分割の方法や手順、そして注意点について、わかりやすくご紹介します。 ◆ 遺産分割とは？ 遺産分割とは、被相続人（亡くなった方）の遺産を相続人たちで分け合う手続きのことです。 遺産の分割は、法定相続分・指定相続分に則して行なうのが原則ですが、法定相続分や指定相続分はあくまで「目安」であり、最終的にどう分けるかは相続人全員の話し合いで…