親子だからといって、現在の親の暮らしをすべて知っているとは限りません。別々に暮らしていれば、家族が見るのは電話や帰省時の一部分です。同居していても、地域で誰と話しているのか、どんな場所を大切にしているのかまでは分からないことがあります。介護について話し始めると、「将来どこで暮らすのか」「誰が介護するのか」と結論を急ぎがちです。しかし、元気なうちの話し合いでは、まず本人が現在何を大切にしているか、どの習慣や役割を続けたいかを知ることが土台になります。一度聞いた答えを将来の約束にせず、状態や気持ちが変化したら確かめ直す視点も必要です。その際、「本人の希望」「家族が心配していること」「実際に確認した…