ドイツの社会学者のユルゲン・ハーバーマス氏が50年前に公共性について面白い整理をしている。簡単に言うと、人間社会には、システム世界と生活世界、2つの世界が存在すると言っている。・システム世界は、行政国家、経済社会など。・生活世界は、家族、地域社会はど。例えば、普通は家族のなかでは、ご飯食べたからと言って、お金を払う人はいないわけで、また、地域社会での自治会の仕事、お祭りの運営などには雇用契約はない。日頃、生活世界とシステム世界の区別なく生活をしているが、実は生活世界とシステム世界を行き来しながら生きているとハーバーマス氏は言っている。そして、現状においてシステム世界が生活世界を侵食しいると分析…