手段化した運動・知性に対する危惧:特定の能力に特化することの代償 かつて、ある現場で私は「具体的なことができない子どもたち」を、「スポーツ選手であっても基礎体力が無い」という現状に例えたことがあります。 今回は、この課題意識について少し掘り下げてみたいと思います。 専門能力と基礎体力の乖離 私がこの違和感を抱いたきっかけは、ある中学生との出会いでした。彼は全国レベルのサッカー選手でしたが、学校の体育の成績で「5」が取れずにいたのです。 彼はキーパー以外のポジションで、サッカーやマラソンには長けていました。しかし、決定的な欠点がありました。腕力がなく、懸垂ができない。さらに、カナヅチで泳げない。…