表現百景 自称鬼才の名をほしいままにするまる猫であるが、創作意欲の高まりが抑えられず、新たな作品の着想をすでに得ていたことが判明した。 素人舞台演出専門雑誌である表現百景の記者は早速まる猫の今夜も眠れないスタッフ一同のもとへ向かい、まる猫から話を聞くことができた。 まる猫はまずタイトルは「OKITE (掟)」であることを教えてくれた。 新作は前回同様に隕石が落ちる前の恐竜たちのあるがままの生活を描いたものだった。 弱肉強食の過酷な日々をあるがままに映し出すことで生命の崇高さが際立つような作品となる予定だった。 実のところ当初スタッフたちは前回と同じ舞台設定ということに不安の色を隠せずにいた。 …