世界のフツーのご飯だ。 とは言っても、我々にとっては全くの非日常である。見慣れぬご飯がそこにある。本をひらけば、岡根谷さんがなぜか、そこのお宅を訪ねている。そして、その家の人たちがご飯を作り出し、食事を作る風景を岡根谷さんがルポする。ただそれだけであるし、たまに帰国した岡根谷さんが再現したりする。まあ、割とよく再現している。 お気づきだろうか。食事を家庭で作るのである。中(ナカ)食でも無ければ外食でもない。食事を自らの手で作る人たちについての話なのだ。当然、コンビニ飯も出てこない。あれ?何でこんなに我々の食事は忙しなく慌ただしいのだろう。何でこんなに自分の食事くらいじっくり作ることができないの…