歳を重ねるにつれて、気づくことがたくさんあります。 そのひとつが、「事実」と「現実」の違いです。事実とは、目の前で起こっている出来事。しかし、それ自体には意味がありません。現実とは、その事実に私たちがどんな意味を与えるかによって形づくられるものです。つまり、同じ事実でも、どう捉えるかは人それぞれであり、それによって現実が変わってくるのです。たとえば、会社で同僚が辞め、その仕事を自分が引き継ぐことになったとしましょう。このとき、「仕事が増えて嫌だな」とネガティブに捉える人もいれば、「成長のチャンスだ」とポジティブに受け取る人もいます。この違いが、人生を大きく左右します。事実をいつもネガティブに捉…