中国三国時代の人物(生没年不詳)。字(あざな)は演長。荊州南陽郡の人。
三国の一つである蜀(蜀漢)に仕えた人物。
丞相諸葛亮が北伐に出立した際、郭攸之は侍中の職にあり、同僚の費禕や侍郎であった董允らと共に諸葛亮が留守の間、皇帝劉禅を支えるよう諸葛亮に委託された。
郭攸之は才能と学識があることでは有名であり、諸葛亮にも忠良な人材として期待されていたが、元来おとなしい性格であった為、かつて廖立に郭攸之に大任を預けるべきではないと非難されたこともあった。実際に郭攸之はただ官職にあるだけであったと評価されており、費禕が諸葛亮の求めに応じて参軍として最前線で働くことになると、劉禅への諫言役は侍中に昇進した董允がもっぱら務めることになったという。