沈黙の王【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ]価格: 866 円楽天で詳細を見る 短編集ですが、中国文明で特質すべき「文字の起源」と、(西)周が滅亡して春秋時代に入る経緯を紹介した作品があるので、取り上げました。三代(夏・商・周)から離れた残る1編は、直木賞を受賞した名作 「夏姫春秋」の後日談と言える内容。 霞がかかるほど遠い昔の「点描」のような作品集です(なお作品は年代順に並べ替えました。掲載順は1と2が逆です)。 1 地中の火 (夏王朝:BC1860年頃) 中原で后羿(こうげい)を首領とする族は、いつの間にか一大勢力になっていた。そこに野生のような男の寒浞(かんさく)が現れ、時の夏王朝でさえ、后穿…