晋

【晋の歴史】建国から滅亡までの軌跡 はじめに 晋（265年〜420年）は、三国時代を終結させた王朝であり、魏の司馬氏が権力を掌握して成立しました。280年には呉を滅ぼし、中国を再統一しましたが、その後の内乱や外敵の侵攻により急速に衰退し、420年に滅亡しました。本記事では、晋の建国から滅亡までの歴史を詳しく解説します。 建国期：司馬氏の台頭と魏からの禅譲 司馬懿の台頭と魏の支配 三国時代の魏では、司馬懿が実権を握り、その子・司馬師、司馬昭へと権力が受け継がれました。特に司馬昭は、魏の皇帝を傀儡化し、晋の建国に向けた準備を進めました。 265年：司馬炎が晋を建国 司馬昭の死後、その子・司馬炎（武…

【呉の歴史】建国から滅亡までの軌跡 はじめに 呉（222年〜280年）は三国時代の南方の大国であり、孫氏一族によって支配されました。孫権が222年に独立を宣言し、229年に正式に皇帝として即位したことで建国されました。長江の自然の要害を活かし、魏や蜀と対峙しながら70年以上にわたって存続しました。しかし、内部分裂や権力闘争が進み、最終的に280年に晋によって滅ぼされました。本記事では、呉の建国から滅亡までの歴史を詳しく解説します。 建国期：孫権による呉の独立 孫家の台頭呉の建国は、孫堅・孫策・孫権という孫氏三代の奮闘によって成し遂げられました。孫堅は反董卓勢力として戦い、孫策は江東を制圧し、勢…

【魏の歴史】建国から滅亡までの軌跡 はじめに 魏は、東漢末期の混乱を背景に220年、曹丕が最後の漢帝（献帝）を廃して建国した三国時代の大国です。北部・中原を中心に広大な領土を支配し、優れた軍事力と官僚制度により一時は中国北部を掌握しました。しかし、内部の腐敗や権力闘争、長期戦による疲弊が次第に影響し、265年には司馬氏の実権掌握を経て晋によって滅亡しました。本記事では、魏の建国から滅亡に至るまでの歴史的軌跡を、主要な出来事や人物とともに詳しく解説します。 建国期：曹丕と魏の誕生 220年：漢の廃止と魏の成立曹操の死後、その息子曹丕は後継者として権力を固め、220年に最後の漢帝である献帝を廃し、…

治承四年正月一日、法皇の鳥羽殿《とばどの》には、 人の訪れる気配もなかった。 入道相国の怒り未だとけず、 公卿たちの近づくのを許さなかったし、 法皇も清盛をはばかっておられたからである。 正月の三日間というもの、 朝賀に参上するものもいなかったが、 僅かに桜町中納言とその弟左京大夫脩範 《さきょうのだいふながのり》だけが特に許された。 正月二十日は東宮の御袴着《おんはかまぎ》、 ついで御魚味初《おんまなはじめ》というので、 宮中はめでたい行事で賑ったが、 落莫《らくばく》とした鳥羽殿の法皇には ほとんど別世界の出来事のように思われた。 そして二月二十一日、高倉天皇のご譲位があり、 東宮が即位さ…

夜７時から「第５７回ＮＨＫ紅白歌合戦」を見ています。 前川清の昭和４４年（１９６９年）にヒットした「長崎は今日も雨だった」を聴き、会社に入社した頃を思い出し、ゴスペラーズの「ふるさと」を聴き、子供時代や今は亡き両親を思い出しました。 そのほか、懐かしい曲、良い歌が多くありました。 そして、平成１８年（２００６年）も終わりが刻々と近づいて来ています。もうすぐ、蛍の光の合唱が始まります。 「蛍の光」と言えば、卒業式を思い出します。 蛍の光 窓の雪書（ふみ）読む月日 重ねつついつしか年も 過ぎのとを明けてぞ 別れ行く 中国の晋の時代に、「車胤（しゃいん）」と「孫康（そんこう）」という貧乏だが勉学に抜…