沙中の回廊 上 (文春文庫) [ 宮城谷 昌光 ]価格: 803 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 重耳が長い放浪から帰国し文公として即位した頃、国内で反乱が起きる。駆けつけた士会は逃げた文公を保護するために探し回るが、混乱の中で反乱軍の1人を逃してしまう。 士氏の家は晋国の重柱だったが、文公が即位してからは、放浪に従っていた臣が重用されていた。衰運の中文官が多い士氏の中で、唯一武に長じていた士会を、一族の者たちは将来を開く人物として期待を寄せていた。 周の内紛を文公が鎮めることで、晋は版図と名誉を得た。その影響で楚の盟下にあった宋が晋の配下に転じたため、楚の成王は晋に向けて軍を北進させ、城濮…