鄭曼青は、「腕なし名人」と呼ばれる、太極拳の名人です。鄭曼青の太極拳は、敵の攻撃を受けた瞬間に弾き飛ばすような、技が不要の拳法であったと言われています。 この鄭曼青は、政府関係の仕事をしていましたが、それを離れた頃、弟子からの誘いもあり、渡米して漢方と太極拳を紹介しながらアメリカ各地を遊歴しました。 一時、ニューヨークに移住し、太極拳を教授します。 海外、特にアメリカで鄭子太極拳の人口が多いのはこのためです。 嘘か本当かは分かりませんが、この時期にブルース・リーの入門を断ったという話があります。 また、鄭曼青の太極拳の、腕力とはまったく関係ないその神秘的な神技は、科学実証主義を第一とするアメリ…