不安が強く朝から酒浸りになっている。それでも良いことがあるもので、酒の力でウトウトしたようである。 ただ、ウトウトすると、ものすごい恐怖に襲われることがある。今日もウトウトッとして無防備なところで恐怖感に襲われた。 この恐怖感、誰に説明しても判ってもらえない。私自体、初めて感じたのは40歳を過ぎてからのことである。一生、味わわない人も多いだろう。 ただ、初めて感じたときのことは覚えていて、東京拘置所に入れられてシェスタの時間のことだった。 皆、拘置所に入れられるというのは、さぞかし恐怖だったのだろうなどと言うが、それ自体は恐怖ではない。 そもそも、私の犯した罪というのは微罪であり、判決では無罪…