三 修養である活元運動のための教養 今日から三に入ります。ここでは引用されていませんが、今回のテキストとなっている「本来の体育」で、野口晴哉は戦後、活元運動を広めるにあたって、最初はとにかく活元運動をする人を増やすことだけを考えていたがそれは間違っていた、人数ではなく理念を理解して活元運動をすることを伝えていくことが大切だと気づいたと述べています。 野口晴哉の意味する体育とは、健康に生きる上で必要な弾力ある身心を育てることで、生活においては要求と行動をひとつにしていくことを中心としています。そして晩年はことに、病症と考えられている多くの症状は生体防御反応であることを「生きるための教養」として教…