小学3年生の春。クラス替えのワクワクで胸がいっぱいの私は、友達よりも“あること”に期待していた。それは、「担任の先生、誰になるんだろう…」。 ――小学校に入ってまる2年、何だか先生に恵まれなかったTORIA。先生運が悪いって、小学2年生にして感じてしまうくらい心がこじれていたのかもしれない。 期待と不安を胸に迎えた新学期。やってきたのは、頬がこけていて、年齢不詳で、笑顔なし。「見た目で判断しちゃいけない」と思いつつも教室の空気は一気にピキーンと凍りつく。 その名も「なかもと先生」。…ごめんなさい、正直、終わったと思いました。 そしてその予感は、ビンゴ。なかもと先生、想像の100倍くらい“おそろ…