冷えてはいるものの やはり 季節は移る 冬から 春へと 一日 一日ごと 向かっている ママのために 桜泥棒になって しだれた枝先から ほんの いくつかの 子猫の頭ほどの 桜の花 小さな手鞠に見える ひとかたまりを いただいて… ママと いっしょに眺めた わー… と 目を くるくるさせていたママ きれいだねーー と言うと うん…うん… と うなずいてくれた あの桜は その後も 病気にもなっていない様子 もう かたく ちいさく つぼんでいる ありがとう ごめんね… 今夜は 満天の星 月を真ん中に 星ぼしは瞬いて 空は 深い群青 あ…! ママの棺に納めた ママのお着物の色だねえ…☺️ と 何度も 何…