もし、大切な家族の顔が分からなくなってしまったら、どんな気持ちになるでしょうか? 認知症医療の第一人者である長谷川和夫氏が、認知症の義父との食事の席で、まさにそのような場面に遭遇しました。しかし、その時、娘さんの放った一言が、暗闇に一筋の光を灯したのです。この記事では、その心温まるエピソードから、「介護で最も大切なこと」そして「地域ケア」の本質について深く掘り下げていきます。 認知症医療の第一人者として知られる精神科医の長谷川和夫氏が、認知症の義父と一緒に食事をした時のこと。義父は家族の顔が分からなくなったようで頭を抱えた。すると娘が“みんな、おじいちゃんのことを知っているから大丈夫よ”。それ…
「認知症」 自分にとっても、自分の両親にとっても全く縁の無い言葉だと思っていた。 特殊な人が、まれにかかるような「病気」だと思っていた。 実際に、妹たちは「お父さんもお母さんも年齢なりですから!認知症じゃないから!」と完全否定している。 その気持ちは本当によくわかる。 だが明らかに、両親の認知度は目に見えるような速度で低下している。 今の季節は何か? 先ほど食べた食事の内容は? 今日どこへ出かけたのか? 今日は何月何日の何曜日なのか? それを新聞、カレンダーで確かめたわずか数分後には、同じ答えが出てこない。 事の前後がわからなくなり、直近の記憶が明らかにすっぽり抜けてしまっている。 これを間近…
「父と娘の💌認知症日記」 認知症専門医の父・長谷川和夫が 教えてくれたこと (中央法規) …… 切り抜き …… 認知症を公表したときの取材で 「認知症と診断されてショックですか?」 「最初に気づいたのはいつ頃ですか?」 「なぜ認知症を公表したのですか?」 と、似たような質問を繰り返し受ける。 こんな質問をしてくれる人が来ないかなあ ☆「認知症を公表されましたけど、これからやりたいと思うことはありますか?」 ☆「今、臨床の現場に戻れたら患者さんにどんな言葉をかけますか?」 (p.25 元気が出ない日) 長谷川先生は、聖マリアンナの元前田理事長に 「あなたが認知症になったらば本物の研究者だよ」とい…
6月ももう中旬。 5月末に観た「シン・ウルトラマン」を、たまにふと思い出す。 あの、変身のときの棒(ベーターカプセル?)の形した香水発売しないかな。ユニセックスで。スイッチ押したら点灯して香水ワンプッシュ分出る(下に)。買うけども。上から香水浴びるけども。高くてもいいから、欲しい。中身はイイヤツにしてね。もしくはそういう入れ替え用のケースでもいい。買うけども!(謎のアピール) そんな「シン・ウルトラマン」後遺症。 そんな私は最初に出てくる禍威獣たちでめちゃテンションが上がったひとです。あー観たいもっといっぱい観たい。好奇心しかない(後遺症)。 さて読書です。15作目と16作目。 まず15作目。…
「長い老後をいかに楽しむか 9」 「認知症」の方の介護にほとほと疲れて、グループホームの門をたたくとき、 「もう、私の顔も覚えていない」と、嘆かれる人がおられます。 ご家族であれば、そのショックは大きいと察せられます。 でも、そうではありません、忘れたわけではないんです。 今、別の部屋にいっておられるから、あなたのことを考える時間がないんです。 何かの折に、フッと思い出される時がありますから、わかるんです。 谷川俊太郎さんの詩に「キンセン」というのがあります。 長谷川式簡易知能評価スケールの長谷川博士の本で知りました。 「父と娘の 認知症日記」 長谷川和夫・南髙まり著 中央法規 「認知症」の人…
ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 作者:長谷川 和夫,猪熊 律子 KADOKAWA Amazon 認知症検査の長谷川式を提唱された先生。 認知症第一人者の先生が認知症になって感じた様々なこと。 でもまぁなんと言っても記憶は衰えても知性と感情は壊れていないいわゆる仏ボケ。 周囲も本人も幸せなタイプの認知症ですね。 頭では理解できてもそうは言ってもね。。という気持ちは残る。
1 認知症チェック 2 認知症とは 3 長谷川氏の言葉 「ボクはやっと 認知症の ことがわかった」(KADOKAWA)から 1 認知症チェック ひょっとしたら認知症かな?と気になったら「 自分でできる 認知症の気づきチェックリスト 東京都福祉保健局 チェック ① 財布や鍵など、物を置いた場所がわからなくなることがありますか? チェック ② 5分前に聞いた話を思い出せないことがありますか チェック ③ 周りのひとから「いつも同じ事を聞く」など のもの忘れがあると言われますか チェック ④ 今日が何月何日かわからないときがありますか チェック ⑤ 言おうとしている言葉が、すぐに出てこないことがあり…
きのう認知症専門医の長谷川和夫さんが92歳でお亡くなりになったことを今朝の新聞で知った。 今年の5月、長谷川さんの「ボクはやっと認知症のことがわかった」という本を読んだ。 長谷川和夫「ボクはやっと認知症のことがわかった」KADOKAWA 長谷川さんは認知症の診断の物差しとなる「長谷川式スケール」を開発し、認知症の名付けの親といっても良い人である。6年位前に認知症を自覚し、4年前に公表した。 認知症の権威のような方であるが、自分が認知症になって初めてわかったことも書いておられる。長谷川さんの場合は、認知症になっても朝ははっきりしていて、午後にわからなくなり、負荷がかかるととんでもないことが起こっ…
長谷川式スケールを作った老年精神科医の長谷川和夫氏が、自ら認知症と告白してつづった『ボクはやっと認知症のことがわかった』を読んだ。 医師として認知症の診断を行ってきたが、実際に自分がなってみてはじめて認知症のことがわかったという内容だ。 長谷川氏が認知症を告白した気持ち、認知症の概要や歴史、長谷川式スケールを作った苦労などがつづってあり、医療における認知症の黎明期の雰囲気が伝わってくる内容となっていた。かつては「痴呆」と言われていたことや、認知症の人と出会って受けた影響など、認知症を取り巻く環境がこの50年でずいぶん変わってきたことがうかがえた。 長谷川式スケールは失礼な質問もあることにも言及…
こんにちは、hirokoです。 今日は「父と娘の認知症日記」を読んで考えさせられたことを紹介します。 数年前から私にも認知症の家族がいます。この高齢化社会、自分でさえも認知症になる可能性は十分あります。認知症になると何が起こるのか少しでも知りたくてこの本を読みました。 目次 「父と娘の認知症日記」とは 読書感想 南杏子医師の言葉でハッとさせられたこと まとめ 「父と娘の認知症日記」とは 作者、南髙まりさんのお父さんは認知症専門医の長谷川和夫先生です。この長谷川先生は「痴呆症」という病名を「認知症」という言葉に変えたDrです。そして、彼自身が認知症になりました。 この本は長谷川先生の若い頃から現…