『閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』は、江藤淳の著書。第二次世界大戦後の日本がGHQの呪縛から脱却できないとする批判で構成されている。
大東亜戦争の終結後、日本はアメリカの軍隊によって占領された。そして、アメリカは、占領下日本での検閲を周到に準備し実行した。眼に見えない日本の思想と文化の殲滅戦が始まる。自己破壊による新しいタブーの自己増殖が。関連著作『一九四六年憲法-その拘束―その他』。
占領軍の検閲と戦後日本 閉された言語空間 (文春文庫)
GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く―戦後日本人の歴史観はこうして歪められた(小学館文庫)
『閉された言語空間 占領軍の検閲と戦後日本』/江藤淳/文春文庫/1994年刊 母校で週に一コマの非常勤をしていた頃のことで、一つ悔やんでいることがある。ある学期の最後に江藤淳の『閉された言語空間』をテキストに指定したところ、翌週の提出課題で「陰謀論」との感想を書いてきた生徒がいた。私の講義が不十分だった、あるいは不適切だったということだ。他の著作を指定するべきだっただろうかと、今でも時々思い返す。 「ライティング技法ワークショップ」というのが担当した講座名だったが、私にその機会を与えた先生がいて、遡ればその先生に機会を与えたのが江藤淳だった。作文技術を身につけようと欲する学生にとって、江藤淳の…