たしか、小学生の低学年頃だったと思う。 冬になると、屋根から落ちたり降り積もったりした雪を、除雪車が来る時間に合わせて家の前の道路に出すのを手伝っていた。 自分なりに除雪車との距離感を見計らって雪を出していたつもりだったんだけど、除雪車の運転席から見ると、死角に入るほど近かったらしい。 そのうち、除雪車が家の前で止まったと思ったら、運転手のおじさんに大きな声で怒られた。 あの時の事は、今でもハッキリと覚えている。 その後も、怒られない様にしながら何度か繰り返していると、徐々に感覚が分かってきて、除雪車の運転技術を眺めるくらいの余裕が出てきたんだと思う。 あれだけ大きな車体なのに、建物ギリギリま…