1.はじめに パノフスキーの電磁気学に起電力に関する誤りがある。元々分かりにくいのに、これを鵜呑みにした説明が日本では広く拡散している。 2.起電力について 起電力の定義は、ほとんど無いか明確さに欠ける説明しかない(如何ともしがたいものもあるが、物理は、あまり定義をせず、説明ですませようとする)。 マクグロウヒルの事典には、起電力は力で無いと書いてあり、これを鵜呑みにしたと思われる日本の教授もそう断言する。しかし、起電力として取り扱う量は仕事ではあるが、その元は電荷を分離させる力である。 あるサイトによると、起電力によって電荷qにかかる力をFとしたとき、その単位電荷当たりの仕事 e=(1/q)…