「先生、今日もお願いします!」 元気よく研究室に入ってきたのは、就職活動の真っ最中の女子学生でした。 何度も練習を重ねてきた学生のひとりで、努力家で真面目。 ただ、いつも気になっているのは——彼女の話がどこか“完璧すぎる”ことでした。 「昨日も夜中まで練習してました。台本、もう全部覚えました!」 そう言って差し出すノートには、自己PRや志望動機の文章が、まるで脚本のようにびっしり書かれています。 「じゃあ、やってみようか。」 彼女は姿勢を正し、深呼吸をして、まっすぐ前を見つめました。 「私の強みは、責任感の強さです。私は短大一年生のときに——」 そこからは一気に流れるような語り。 まるで音声再…