(1979年9月18日-) 日本の社会起業家、NPO法人フローレンス代表理事。東京都江東区出身。私立市川中学校・高等学校卒業。慶応義塾大学総合政策学部卒業。NEC社会起業塾出身。民主党のブレーントラストのひとりで、鳩山内閣のときは内閣府非常勤国家公務員を務めた。2010年よりNHK中央放送番組審議会委員に就任。
「0歳児選挙権」はばかげた話? 人類が初めて挑む民主主義の新局面:朝日新聞デジタル 本日の朝日新聞にこのコメントが教育用として再度でていたので、朝日新聞としては結構いけてる記事だと思っているのだろう。 もう一度書くが、0歳児に選挙権などというのはとんでもない話だと思う。 駒崎氏は幼児を“人”としてみていない、というが、選挙できる権利をもつためには、やはり、義務教育を終わり、選挙することがどういうことか学ぶことは大切だと思う。日本国憲法なんですか?みたいないとは選挙してはいけないのだ。 また、民主主義はそれなりに難しい制度で、自分の意見は大切だがひとの意見や少数者の権利もかんがえられるようになら…
「社会を変える」を仕事にする: 社会起業家という生き方 (ちくま文庫 こ 41-1) 作者:駒崎 弘樹 筑摩書房 Amazon 【18/01/02】 社会の動きの「最先端」について書かれている本にとっては、7年という歳月は大きい。フローレンスを取り巻く状況もずいぶんと変わったことだろう。ぜひ、「後日譚」を読みたいものである。「上流で赤子を川に落とす男(=社会構造のたとえ)と、下流でそれを一人一人救っている男(=問題解決にあたっている人々のたとえ)」の話は示唆に富む。問題を生み出している「社会構造」と、そのあり方・存在への無知・無関心が「問題」を生み出し続けていることにこそ、注意を払いたいと思っ…
朝日新聞に0歳児投票権についての3人の有識者の意見がでていた。 小生はまったく話にならないことだと思っている。 理由は政治に参加するのは責任のある市民だということだ。 責任があるということには二つあると思っている。 一つは納税の可能性があるということだ。 まあ今や消費税は誰でも払うわけなので、子供でも消費すれば税金を払うわけでちょっと揺らぐところもあるが、しかし、収入がないこどもの消費税は間接的に収入を得ているひとが払っているということにしたい。 二つ目は、義務教育が終わっていないということだ。やはり、それなりの判断をするにはそれなりの教育が必要だ。もちろん職業などを通じて政治意識などを身に着…
最近、認定NPO法人フローレンスに関するご意見を浜田事務所で多数受けるようになりました。そこで浜田事務所の政策担当秘書がフローレンスについて、公になっている情報をブログでまとめたのですが、諸事情により非公開となる等、浜田事務所としてもそれなりに波紋を呼んでいます。(直接の関係者ではないのでここでは事情について伏せます。ちなみに、まとめた内容は個別に頂いたので浜田聡事務所より会計検査院へ情報提供いたしました。) フローレンスについて、会長という役職である駒崎弘樹氏が積極的に政治活動を行っている事は問題ないのか?という問い合わせを複数受けました。 また、浜田事務所で行っている「諸派党構想・政治版」…
youtu.be 先月、浜田聡議員が「ベビーライフ事件」について参議院総務委員会で質疑しています。 これに関連して、事実はわからないものの、そもそもベビーライフ事件で疑われている「人身売買」「人身取引」について正確に把握するため、参議院調査室へ調査依頼いたしました。 【依頼内容】 人身売買または人身取引に関して ①関連する法令、条約、構成要件や罰則など ②過去に犯罪としてつかまったり問題となった事例(主要なもの) ∟主要なものに加え、乳児や子供の事例もあればほしいです。どのようなケースが 多いのか等が知りたい ③②についてどのような経緯で問題が表面化したのか経緯がわかれば、その詳細 【回答】 …
政策起業家 ――「普通のあなた」が社会のルールを変える方法 (ちくま新書, 1625) 新書 – 2022/1/7 駒崎 弘樹 (著)*1のレビューです。筆者の政策起業の経験をくだけた口調でわかりやすく解説している本。どの経験談も起承転結がはっきりした話になっていて、面白く読み進められる。 実際に政策起業家として活動するためのノウハウについてはあまり詳しくないので、駒崎氏の書いた別の書籍(社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語(駒崎弘樹/秋山訓子著・岩波書店・2016年))を読んだほうがよさそうだ。印象に残ったのは、第7章の文京区の「こども宅食」の申し込み方法について…
共同親権反対論者の駒崎弘樹氏が、本年10月20日付の毎日新聞政治プレミアにおいて、「共同親権に反対 親の都合を子どもに強制する権利はない」と題する記事を出した。一読し、共同親権反対論者の主張には、もはや限界に来ているものと感じられた。特に、駒崎氏の記事は、エビデンスも提示されることもなく、「同居親は善、別居親は悪」という誤った先入観で物事を見ていて、なんら客観的合理的な説明はなされていない。 mainichi.jp 一部の情報では、駒崎氏は、“自身のNPOの利権を守るために共同親権に反対している”との声も見られるが、駒崎氏が根強く反対する理由には、利権だけではないと思われる。駒崎氏がこれまで社…
一連の説明をした後に、ある高齢の男性議員が発言した。「こんなことになったことに、驚いている。我々は十分やっていたと思っていた」 僕はその議員の顔を穴が空くくらいじっと見た。彼が冗談を言っているようには見えなかった。本気でそう言っていたのだ。 彼は悪意を持っているのではなく、単に「見えて」なかった。 驚いたが、でもそうなのだろう。彼の時代には母親は働いておらず、育児を一手に引き受け、彼自身も自らの子育てに参加することはなかったに違いない。(駒崎弘樹『政策起業家』ちくま新書、2021) こんばんは。昨年、末松信介文部科学相が初入閣の際に、岸田文雄首相の「聞く力」を引用しつつ「見る力をつけたい」と話…
出口 「正規・非正規」「男性・女性」、ダブルの格差があるんですね。駒崎 そうなんです。非正規で女性となると、どんなに働いても貧困になります。これが諸外国との違いです。諸外国では貧困といった場合、失業問題をなんとかしなきゃ、となります。でも日本は、OECD34ヶ国の中で、ひとり親が最も働いている国です。それなのに貧困。賃金が低いという特殊な問題があるので、賃金体系に横たわる差別を解消していくことが、まず必要ですね。(出口治明、駒崎弘樹『世界一子どもを育てやすい国にしよう』ウェッジ、2016) こんばんは。上記に書かれているような状況を放置したまま選択的夫婦別氏制度(いわゆる夫婦別姓)を採択すると…
あなたは旅人だ。旅の途中、川に通りかかると、赤ん坊が溺れているのを発見する。あなたは急いで川に飛び込み、必死の思いで赤ん坊を助け出し、岸に戻る。 安心してうしろを振り返ると、なんと、赤ん坊がもう一人、川で溺れている。急いでその赤ん坊も助け出すと、さらに川の向こうで赤ん坊が溺れている。 そのうちあなたは、目の前で溺れている赤ん坊を助けることに忙しくなり、実は川の上流で、一人の男が赤ん坊を次々と川に投げ込んでいることには、まったく気づかない。 これは「問題」と「構造」の関係を示した寓話だ。問題にはつねに、それを生み出す構造がある、そしてその構造に着手しなければ、真に社会問題を解決することはできない…