目次 1.本丸表門 2.本丸東門 3.御深井丸へ 1.本丸表門 いよいよ堀を渡って本丸に入る。 本来は二つの門が構えられていた。 まずは現存する表二之門。 屋根を小ぶりにして守備側の死角をなくした高麗門と呼ばれる様式。 豊臣秀吉の朝鮮出兵の頃から使用され始めた。 江戸期には城郭だけではなく、寺社や市街の出入り口にも使われた。 紋の両側にある袖塀には、鉄砲を撃つための狭間を設えている。 扉や柱は鉄張りで、城内でも屈指の堅固な構造だ。 この奥にあった一之門とあわせて桝形を構成している。 門と背の高い石垣に囲まれたスペースで敵を迎撃する仕組みだ。 戦災で焼失した一之門について。 櫓門の構造で、石垣の…