元禄10年6月9日。昨年売女を調べた際、追放となったゾメキ善七という者が戻って来て、納屋うら町に住んでいた。それを御国奉行の足軽が捕えた。御内証(御内儀)の周りの者がこれを見て、この者は御内証の用があって呼び寄せた者である。そのまま住まわせるべきと云々。牢に入れ、御老中に伺いをたてると、織田氏はたいした罪人でもないので許してやれと言う。そのため牢から出し、そのままにしておいたと。
元禄10年6月9日。晴。もしくは曇。文左衛門は本屋並びに座敷の屋根の峯(棟)を葺く。麦から(麦藁)を400文で買い、葺師2人を雇う。